CHACHANOMA KIWAMI
茶茶の間の煎茶
『きわみ』
CHACHANOMA Kiwami
● 品種:在来 ● 採取:ハサミ ● 産地:静岡市葵区 ● 茶種:煎茶
● Tea cultivars:Zairai ● Picking:Machine picking ● Tea grown region:Shizuoka ● Type:Sencha
◇商品紹介◇
しっかりとしたお茶の味わい、在来らしいお茶のフレッシュな香りと余韻のふくらみがあります。
つくり手の考え方、技術がしっかりと反映されており、在来のおもしろさを味わうことが出来るお茶です。
最も注目するのはフレッシュな香りでしょう。
クリアな味わいの奥から爽やかな香りと、少しワイルドな力強い味わいを感じることが出来ます。
在来のお茶どうしを飲み比べたときに、生産者の意図をはっきりと感じることが出来る味わいです。
丁寧に育てたお茶を上手に製茶をすること、当たり前のことなのですが、手を抜かずに堅実に丁寧な仕事を重ねることでお茶の味わいをしっかりと引き出した茶葉になります。
静岡の安倍川沿いにさかのぼっていき、山に入り道を少しのぼると急に開ける日当たりの良い台地で作られているお茶です。
集落の外れで山との境にある、樹々が鬱蒼と茂った林の横で、伸びやかに育っている畑のお茶です。
とても樹の育ちが良く、年によっては畑の中に入ることが出来なくなるほどしっかりと枝葉が伸びています。
在来の畑なので一本一本が雰囲気の異なる樹ではあるのですが、畑としてみたときに整っており群としてのまとまりがあることに驚かされます。
茶葉からはシナモンを思わせるようなミルキーな香りが立ち上ります。
すこし水気を帯びた艶のある香りが、香駿を思わせる印象になることもあります。
柔らかくすっきりとした味わいの中に、青々とした爽やかな印象もあります。
きりりとした渋みも楽しめる味わいはまろやかでしっとりとした一体感のあるお茶です。
鼻の奥にこもるような甘い香りがいつまでも続きます。
艶のある余韻が優しく漂うお茶です。
在来のお茶は一杯ごとに少しずつ異なる風味がでます。
これは急須の中に入る茶葉が均一ではないために起こることです。
ですが、畑の作り、製茶の仕方によってお茶は統一感のある味わいになります。
お茶は作るときにこのようなお茶にしたいというイメージが最も大切です。
そのお茶に向けて畑を用意して、一年をかけて手入れして摘み取った茶葉を製茶する。
積み重ねられた技術と、畑を見る確かな目を感じる味わいです。
このお茶はある年にそれまでの在来よりも手間をかけて作っていただけることがあって生まれたお茶です。
それは気候に合わせて芽の収量を減らして質を上げた結果、生まれたお茶です。
初めて拝見したときには機械摘みの在来でここまでの精度のお茶を作ることが出来るのか、と感動しました。
製茶の工程によるお茶の味わいもしっかりとたのしむことができ、優等生のようなお茶です。
針のように撚られた茶葉からは、お茶の状態を見極める生産者の技術の高さが光ります。
自然の面白さとつくり手の技術があわさって出来た味わいをお楽しみください。